トッポジージョのボタン戦争

「トッポジージョのボタン戦争」を見てきました。前にままんとユーロスペース(たしかそんときは「子猫をお願い」)行ったときに、うわ〜市川崑監督がトッポジージョ!?ってので見たいと思ったのがきっかけですが、いつのまにやら今日が最後だったので慌てて行ってきました。


行ったのは15時の回。
冒頭はトッポジージョが眠れないというシーン。トッポジージョ自体、グッズなどでしかみたことがなく、動くのを初めて見たわけですが、動きのリアルさ・細かさにまず驚きました。コマ撮りではないのになぜこんなに色んな部分が動くのか、表情がなぜこんなに豊かなのかと驚嘆。画面が黒バックなのは動かすモノ(糸とか)を隠すため?考えたけど、いくら目をこらせどそんなモノは見えず。


まあ、ストーリーに引き込まれそんなこともすぐに気にならなくなりましたけども。


大筋は二つあって、一つは赤い風船との恋、もう一つはカラフルな靴下をはく秘密結社のもくろみを阻止すること(ボタン戦争)。印象に残ったのは、、

  • 赤い風船との恋:
    • 二人がいったん離れ離れになる少し前のシーンでトッポジージョが踊るシーン。精一杯踊ってる感じが、くすりと笑えた。ちっちゃい子が、力いっぱい何かするときって妙に面白いけど、それを見ている感じ。色・光も面白かったな。その前に「ただのゴムなんだろ」とか言われてむくれてる風船の心も、和んだろうて。
    • 最後、トッポジージョが自分の功績を人間に伝えようとしているところに、真っ黒に汚れた赤い風船が寄り添ってゆく。一緒に戦ったはずの風船は、放っておかれ、声もかけられずに、必死なねずみをながめている(かどうかはわからないけど、私にはそう思えた)。トッポジージョが自分ばかりになっている、まさにそのときに風船が…。  すごい切なかった、ここ。  そのあとのシャワーシーンは切なさが増し、甘酸っぱさも加わった。ような気がする。  …うまく言えないなぁ。
  • ボタン戦争
    • 秘密結社のメンバーの顔はほとんど出てこない。ビビッドな色の靴下が独特の光と影によって強調され、ねずみの視点というのが面白く映像になっていると思った。